自分が任意に置いた位置には自信がないけれど、定番の位置、数学的な位置なら一応納得できそう、という方は多いようです。
そこで今回は、定番のひとつ、『スクエアーにあてはめて構図を決定してしまおう。』という話です。
用紙のほとんどは長方形のサイズです。正方形に近かったり、細長かったりですが、要領は一緒です。
この正方形が基本です。 |
今回はそこにダブルスクエアー(正方形2個のつながり)を加えてみました。 |
この点線を頼りに静物の位置をあてはめてみます。 |
4枚の絵は全て、床面と背景との境を点線の位置に合わせています。
また、青い背の高いビンのアウトライン(右側、左側のいずれか)も点線の位置に合わせました。他のモチーフは、適当な置き方です。
『スクエアー』は四角形の中でも最も特殊で完全な形を持っています。画面作りの“要”にスクエアーを利用することで、自然に計算された、安定した構図が生まれるのです。
スクエアーが必ずしも良い構図という訳ではありませんが、画面作りの一つの手助けになればと思います。